からくりサーカスとワンピースのオープニングストーリー
※「からくりサーカス3巻」までと「ワンピース1話」の重要なネタバレが含みます。原作漫画やアニメを見てない人はBack
昨冬、からくりサーカスのアニメがやっていて
「逆シャンクス」という単語をTwitterで見かけたので
22年前の漫画について書きます。
逆シャンクスって言うのやめろwww#からくりサーカス pic.twitter.com/f2urFA6HO9
— 🍃つむじ🍃 (@farce5512) November 1, 2018
ワンピースもからくりサーカスも熱くて良い漫画ですが
特にオープニングストーリーのラストが良いです。
それぞれ簡単にラストシーンをまとめると......
ワンピース
1. 主人公の無鉄砲な少年「ルフィ」のピンチに
2. 年上で頼りになる「シャンクス」が駆けつけて状況を打破、
3. ルフィはなぜか泣きじゃくり、
4. シャンクスを見れば腕がなくなっている
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からくりサーカス
1.主人公で臆病だった少年「勝(まさる)」のピンチに
2.年上で頼りになる「鳴海(なるみ)」が駆けつけて状況を打破、
3.勝が笑って見上げると
4.鳴海は腕だけになっている。
似てますね。確かに「逆シャンクス」。
まぁ「主人公のピンチに兄貴分が駆けつけて状況を打破」なんてのは
漫画に限らず、良くある展開ですが、
3と4で読者に驚きを与える演出はこの2作品は良く似ています。
しかしながら主人公の表情、結末の後味は2作品で全く違った物になっており、
ワンピースとからくりサーカスの方向性の差が分かりやすく現れていて良いです!
ただ1つ気になる点が。
「これ、からくりサーカスがワンピースにネタをワザと被せたのでは?」
時系列を追ってみると
1997.7/09 からくりサーカス連載開始
1997.7/22 ワンピース連載開始 第1話で シャンクスが腕を失う
1998.1/21 からくりサーカス 第26幕で 鳴海が腕だけになる
この2つのシーンは半年の間に雑誌掲載されています。
ワンピースは連載開始初期から話題作でしたし、
からくりサーカスの作者 藤田和日郎がほぼ同時に連載開始したワンピースを
読んでいた可能性は高いと思います。
1998年以降ではありますが、インタビュー等で藤田和日郎がワンピースに言及していることは度々あり*1、現在では読んでいることは間違いないです。
が、すでに「うしおととら」という人気作をヒットさせていた人気漫画家が
新人の新連載にネタを被せるでしょうか......?
いや彼はやる。だって藤田和日郎だから。
↑押切蓮介「狭い世界の狭い世界のアイデンティティー(3)」より
同作品中で彼は「漫画キ●●●」と呼ばれる
数多の武勇伝を持ち、漫画を面白くすることに命を削る藤田和日郎ならば、
この件きっとワザとに違いない。
おしまい。
注:
・藤田和日郎エピソード色々ネットに書かれてるのに、この話意外と書いてる人いなかったので書いた。
・この2作品の比較は連載当時は言われてたと思うが、当時まだSNSはおろか2chの誕生以前であり記録が残ってないのだと思われる。
・藤田伝説を増やすのが目的で批判したいわけではない。
・尾田栄一郎のエースのセリフは藤田和日郎のフランシーヌのセリフのパクりとか言ってる人はここら辺の話もちゃんと掘り下げて欲しい。
・2007年頃の第1回漫画検定になぜか藤田本人とアシが応募して上位独占した話もやばいと思う。
https://anime2.5ch.net/test/read.cgi/comicnews/1193880170/
*1:昔 ワンピースに対して「俺ならもっと上手く登場人物を殺すね」という発言をしてた気がするんですがソース求む